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今月のOh!ススメ本

高崎店 「大澤」のOh!ススメ本

  • 2016年07月のオススメ本
  • このあとどうしちゃおう
  • ヨシタケシンスケ/作
  • 価格/1512円
高崎店
大澤
 絵本大賞をはじめ数々の賞を受賞した『りんごかもしれない』『ぼくのニセモノをつくるには』に続くヨシタケシンスケさんの発想えほん第3弾。キャッチーなタイトルと淡く温かみのあるイラスト。シリーズで統一感をもたせたデザインが目を引きます。
ヨシタケさんの絵本は、大人が忘れてきた子どもの発想を見事に表現しており、子どもたちだけでなく大人も楽しめます。

 今回のテーマは、重くなり避けられがちな“死”について。
核家族化がすすみ“死”について子どもたちと語ることも少ない現代。
おじいちゃんの“死”をヨシタケ流に男の子の目を通して、おじいちゃんの遺品『このあとどうしちゃおうノート』で大喜利風に語られています。
・このあとのよてい。
・てんごくにいくときのかっこう。
・うまれかわったらなりたいもの。
・こんなかみさまにいてほしい。
・てんごくってこんなところ。
・みんなをみまもっていくほうほう
・・・・などなど。
 特に、「いじわるなアイツは、きっとこんなじごくへいく」は地味に嫌です。例えるならトイレに入ると毎回トイレットペイパーの残りが数十センチ。もしくは、自分が歩くといつもキュッキュッと音が鳴るといった位の嫌さです。そこでも恐ろしさは強調せず、“うわぁ。こんな地獄いきは嫌だ。まじめに生きよう”と思わせるヨシタケ流ユーモアが光ります。

 誰もが恐れる死に対しておじいちゃんはどう思っていたのか。なぜおじいちゃんはノートを書いたのか。男の子の答えは・・・。
 死というテーマをユーモアと交え生へとつなげていく様は見事です。

 ヨシタケさんの絵本はなぜか、読んでいて心地よい。
なぜかと考えたら男の子の『~かしら』などの口調をやわらげる疑問の気持ちの表し方や会話の端の感情の表現にやさしさが感じられるからだと思います。
 イラストについても、シリーズのベースカラー(黄色)と作品ごとのテーマカラー(本作は水色)が決めてあり、フォントを含めアースカラーであたたかさと落ちつきを感じさせます。

 誰もの顔がほころぶ、ヨシタケシンスケさんの絵本。おすすめです。

 というわけで二児の父である僕も、まだ見ぬ孫に
『このあとどうしちゃおうノート』を残してみようかしら。
このあとどうしちゃおう
著者ヨシタケシンスケ/作
出版社ブロンズ新社
ISBNコード9784893096173
価格1512円
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