新潟南店 「小林」のOh!ススメ本

○○○○○○○○殺人事件
2017年05月のオススメ本
○○○○○○○○殺人事件
早坂吝/〔著〕
価格/713円
 読書の楽しさは3段階あります。ページを開いて読み進める前、事前情報から「どんな内容なのだろう?」と推測する1段階目の楽しさ。読書中、ストーリーやキャラクターなどを満喫する2段階目。そして、読後にその小説を人に勧めたり、語ったりする3段階目。このように読書の楽しさは、読書前・読書中・読書後の3段階に分割して考えることができます。
さて、今月のOh!ススメ本をこの3段階に沿って紹介します。
 小説のタイトルは『○○○○○○○○殺人事件』。奇妙なタイトルです。記号の○が8回続いたあとに殺人事件とあります。気になりますよね。実は本作、唯一無二な《タイトル当て》という趣旨なのです。ミステリー小説は《犯人当て》や《トリック当て》が普通です。作品のタイトルを当てる小説なんて聞いたことがないですし、たぶん本作品以外には存在しません。「それっていったいどんな内容なの?」と思いますよね。さあ、読書の1段階目の楽しさを感じられていますか?
 では2段階目です。物語は絶海の孤島で起こる殺人事件。穴熊館という館。仮面の男。密室。これらの本格ミステリー的ギミック要素による謎が、最後に論理的解決へとつながるのですが……。これ以上はネタバレになりますので書けません。『本格ミステリ・ベスト10』の2015年版で本作は6位ですから、その内容は折り紙つきとだけ言っておきます。
 ここまでで本作における2つの段階を紹介しました。どちらも魅力的です。《タイトル当て》は面白そうですよね。しかし、本作の紹介をあえて3つの段階にわけたのは、この次、読書後の最終段階を推したかったからなのです。
 断言します。本作を読み終えたら、絶対誰かに話したくなります。できることなら、ネタバレを全部言ってしまいたい欲求に駆られるはずです。かく言う私は、ミステリーを読まない友人に「きっとこの本読まないよね?だからオチまで語らせて!」と、無理やり聞いてもらう暴挙に及んでいます。なんなら、いまここでネタバレを書きたいくらいです。まさか××××××だなんて!
 と、こんな感じで私がOh!ススメ本で絶叫したくなるほどの『○○○○○○○○殺人事件』。実際に手に取って、読書後の衝動を抑えきれない人が増えますように、と意地悪い台詞で締めさせていただきます。
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