静岡本店 「太田原」のOh!ススメ本

非属の才能
2018年02月のオススメ本
非属の才能
山田玲司/著
価格/756円
あなたでない人にこそ、この本を薦めたい。
それで、こんな売り方を考えました。

表に出せない心の叫びを癒やすこの本を
本当に必要としている人は、
世の中に大勢いるはずです。

でも、そういう人はこの本を自分では決して買わないでしょう。

あなたの大切な人が
切実にこの本を必要としています。

そう信じて、あなたの家に
この本を置いておいて欲しい。
今すぐにではないかもしれませんが、
きっと役に立つ日がきます。

少し長くなりましたが、引用させて頂きました。『文庫X』の仕掛け販売で様々なメディアで取り上げられた書店員Xこと、さわや書店フェザン店に勤務する長江貴士さんがこの文章を印刷したフルカバー表紙をつけて『非属の才能』を販売しています。
「あなたでない人に届けたい」という文句にまず惹きつけられます。
そしてこの本を本当に必要とする人は、この本を自分では決して買わないだろうとも。

本書の著者山田玲司氏は、みんなと違っていること、違和感を抱えていること、それは素晴らしいことなんだと繰り返し説いています。それは才能の芽かもしれない。どこにも属する必要はない、常識にとらわれるな、自分の中に感じている違和感にこそ、自分の才能や未来が詰まっていると。パイオニアたる人は常にそういう人の中から生まれた。坂本龍馬しかり、黒柳徹子しかり、S・ジョブズしかり。

同調圧力の強い日本社会では、特に学校という特殊な環境に押し込まれている十代の子ども達は、普通であることを強要され、人と違っていることを自分が間違っていると、自分を責めてしまいがちです。そんなときにこの本が傍らにあればきっと勇気を与えてくれると思うのです。

常識にとらわれない発想法で次々と新しい販売方法を生み出す長江さんもこの作品に救われたひとりです。かつて「どこにも属せない感覚」、普通や常識といったものを素直に受け入れることができずに苦しんでいたころ、本書に出会い、違和感に正直に生きることで楽になったと『書店員X』(中公ラクレ)で語っています。
長江さんは同じ書店員として学ぶべきものを多く持っています。見事に「非属の才能」を開花させたひとりと言えるでしょう。

私自身、挫折を経験し、ほとんど誰とも口をきかず、憑かれたように本を読んでいた時期がありました。〈ひきこもり〉のように見えていたかもしれませんが、心は常に開かれていました。いつも本が傍らにあったからだと今では思っています。
かつて本に救われた者から、この本をおすすめします。
あなたの大切な人に勇気を与えてくれる作品です。
必要としている人に、この本がちゃんと届きますように。      
店舗の在庫状況をお知りになりたい方は、お電話にてご確認ください。
戻る PC版