静岡本店 「藤浪」のOh!ススメ本

葉桜の季節に君を想うということ
2020年01月のオススメ本
葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午/著
価格/792円
 単行本の刊行が2003年3月で、その年のあらゆるミステリの賞(第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞、このミステリーがすごい! 2004年版第1位、本格ミステリベスト10 2004年版第1位、週刊文春 推理小説ベスト10 2003年度第2位)を総なめにした同書、恥ずかしながら最近になって初めて読みました(文庫/2007年5月刊行)。出版社のキャッチコピーに曰く「必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です」。いや、徹夜はしませんでしたが。でも、2003年のミステリファンは、一夜で読み切ったんでしょうねえ。
 元私立探偵成瀬将虎は、ある日後輩の芹澤清から、同じフィットネスクラブに通う久高愛子の相談に乗ってほしいと頼まれる。その相談とは、亡くなった身内が悪質な霊感商法業者・蓬莱倶楽部によって詐欺に巻き込まれてしまった、ついてはその証拠を掴んで欲しいというもの。同じころ、成瀬は地下鉄に飛び込もうとした麻宮さくらという女性を救った。それをきっかけに、以後何度かデートを重ねる仲になる。詐欺事件の真相とは。成瀬の恋の行方は?この2つの出来事がやがて交錯し・・・。
 面白かったしオススメしたいんですがね。粗筋を読む限り恋愛小説風味のミステリと思えますでしょう?それは当たっています。でも、何かが足りない、それだけでは充分な説明とは言えない。かといって、核心は話せない、読んでいただくしかない。前述のように徹夜こそしませんでしたけど、読み返しましたよ、やっぱり。なぜ読み返したのか。そこを汲んでいただきたいと思います。まあ、文章でしかできないことでしょうねえ・・・。あと、タイトルにある葉桜の季節、その描写は最後のほうなんですがなかなか感動的でした。ま、そこに至った後、読み返しのため冒頭まで巻き戻ることになるんですけど(たぶん)。
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