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本 近代日本の公と私、官と民 |
著者 | 猪木武徳/編著 マルクス・リュッターマン/編著 |
出版社 | NTT出版 |
ISBNコード | 9784757143333 |
価格 | 5832円 |
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[要旨]
「公共的なるもの」への人々の姿勢は、国や共同体のかたちを規定する最も重要な基本要素である。デモクラシーと市場経済のもとでは、社会的な紐帯を失いアトム化した個人は「私」的な世界に閉じこもり、「公」的な事柄への関心を失いがちになる。「公」と「私」の境界はどこに存在するのか。そのバランスはいかに保持されるか。
[目次]
公と私の境界、転換点、収束点―利益と智・徳第1部 歴史にあらわれた「ヒダ」として(書簡の私的記号についてイエズス会文献における公と私アメリカ憲法史から見た公と私、官と民)第2部 近代日本の人物像を通して(公共性を支える非政治的倫理「極悪非道地主」真島桂次郎の公と私小泉信三の天皇像―君主をめぐる公と私公智と友情―福澤と西郷の場合)第3部 社会科学の学説から(江戸の商人道における「正直」納税をめぐる公と私被用者年金の分立・統合過程にみる官と民、公と私(戦前)高田保馬の勢力説上田貞次郎と自由主義の凋落)第4部 教育と研究において(教育機関における公と私の分担帝国大学の初志―初代総長、渡辺洪基の考えたこと知識生産の二つの秩序―私益と公益のはざま)第5部 空間論として見る(屋外空間の公と私―近代日本の公園史から都市と建築)問題と展望―公と私、の概念によせて