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書籍紹介
春雷
著者葉室麟/著
出版社祥伝社
ISBNコード9784396634612
価格1728円
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大反響を呼んだ『蜩ノ記』『潮鳴り』に続く 羽根(うね)藩シリーズ、待望の第3弾! その心、天さえ知らず── 怨嗟(えんさ)の声を一身に受け止め、改革を断行する新参者。鬼と謗(そし)られる孤高の男の想いとは? 恐れず、ぶれず、ためらわず。ただ一心に大願を遂(と)ぐ─── 鬼隼人(おにはやと)、許すまじ──財政難に喘(あえ)ぐ豊後(ぶんご)・羽根(うね)藩には、怨嗟(えんさ)の声が渦巻いていた。15年前に仕官、やがて御勝手方総元締(おかってかたそうもとじめ)に任じられた多聞(たもん)隼人が、藩主・三浦兼清(みうらかねきよ)を名君と成すために、領民家中(かちゅう)に激烈な痛みを伴(ともな)う改革を断行したためであった。そんな中、誰も成し得なかった黒菱沼(くろびしぬま)の干拓の命(めい)が下る。一揆(いっき)さえ招きかねない難題であった。それにも拘わらず、隼人は家老に就くことを条件に受諾。工事の名手で〈人食い〉と呼ばれる大庄屋・佐野七右衛門(さのしちえもん)、獄中にあった〈大蛇(おろち)〉と忌(い)み嫌われる学者・千々岩臥雲(ちぢいわがうん)を召集、難工事に着手する。だが、城中では、反隼人派の策謀が蠢(うごめ)き始めていた……。
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