高崎店 「角田」のOh!ススメ本

嘘ばっかり
2019年07月のオススメ本
嘘ばっかり
ジェフリー・アーチャー/〔著〕 戸田裕之/訳
価格/853円
みなさんは、この「嘘ばっかり」というタイトルを見て、どのようにお感じになっただろうか? おそらく大半の方々は「嘘」という言葉にネガティブな印象を持たれたのではないだろうか? 原書タイトルの訳を「嘘ばっかり」としたのは言い得て妙だと、本書を読み終わると合点がいく。
前述したようにネガティブな印象を持つタイトルではあるものの、フィクションであると割り切って、是非手に取っていただきたい。
本書にはそうした「嘘ばっかり」な短編が15編収められている。物語の背景や登場人物などはそれぞれ、嘘の種類もそれぞれ…
この「嘘ばっかり」という言葉を念頭において読まなければ、普通に読み進めてしまう部分も、一度疑心暗鬼にとらわれてしまうと、全てが嘘のように思えてきてしまう。読めば読むほど、色々な伏線があるように思えてしまう。
短編は、直ぐに読み返せるという利点があるが、1冊でこれほど何度も読み返せて、その都度印象が変わる作品にはなかなか出会う事は無いだろう。
そして、幸か不幸か… どの部分が嘘であるという解答は無い…
読者の数だけ、嘘があり、そして真実がある。
それも、ジェフリー・アーチャーという作家の登場人物に関する飛び抜けた描写力があっての事だろう。
長編であろうが、短編であろうが、この著者の書く人物描写は見事だと思う。
小説にとって、登場人物に魅力があるか、ないかで作品の印象は大きく変わる。
あなたも、この魅力的な登場人物たちに触れて、誰かとこの作品に隠された虚実について語り合ってみてはいかがだろうか?
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